変更検査の実地検査
 ここで関東総合通信局の検査を受けるか、業者代行検査を受けるか選択をします。

  
私はこれまでハム・フェアーやDXミーティングで面識があり、タワーの建柱にお世話になった
   (株)FTI 藤原社長(JF1IST)にお願いをすることにしました。
 
  登録点検事業者による検査は変更検査代行費がかかるということで、各局は悩むところだと
  思います。
  

  
以下に登録点検事業者と関東総合通信局による検査費用や諸手続を表にしてみました。
  これはあくまで当局の経験から記したものですのでご参考まで。

 
  登録点検事業者 関東総合通信局
変更検査まで 早い(日程が合えば即日) 1ヶ月〜1ヶ月半待ち
検査日 土・日・祝日も対応 平日のみ
費用 変更検査代行費+交通費+書面検査料
(株)FTIの場合 35,000+実費+2,550
         = 37,550円+交通費
検査料 11,650円(送信機1台)
担当 多くのタワー・アンテナ工事や検査等の
経験から適切なアドバイスがもらえる
役所なのでそのときの担当官によって
解釈が多少違ってくる
連絡 社長・社員がいつでも応対
E-mail,FAXで迅速に対応
平日の9:00〜12:00
    13:00〜16:30


  

    早速、(株)FTIの藤原社長に電話で連絡を入れ変更代行検査の依頼をしました。
  
    数時間後、関東総合通信局へ提出する書類に必要な資料の送付依頼と、変更検査代行費
       の見積書がE-mail で届きました。

        @ 変更許可通知書
        A 無線局事項書及び工事設計書
        B 無線従事者番号

       
以上の3点のコピーを郵送又はFAXで(株)FTIまで送るよう指示がありました。

    翌日、FAXにて上記の3点の書類のコピーを(株)FTIに送付しました。


     
    
2日後、FAXの到着の確認と変更検査の日程調整をしました。

      アマチュア無線局だけではなく、業務や研究無線局の検査も代行しており、
      本業のタワー・アンテナ建設など多忙を極め、また、台風の被害や新潟県中越地震の
      影響もありましたので、
なかなか検査日程が組めません。
         
      5日後、再度検査日程交渉をしました。
      相当お忙しいようでしたが調整をしていただき

              
「では何とかして来週の月曜日に検査を実施します」

                                          と実施日が決まりました。

     アドバイス
       ・業者からの連絡を待つだけではなく、こちらから積極的に連絡を入れ交渉するとよい。
        待っていると
どんどん先方に予定が入ってしまうので、こちらから積極的に日程の調整を
        試みましょう。
        



    いよいよ変更検査の実地検査です。
        
      11月8日、午前10時少し前に(株)FTI社長の藤原氏が我が家に来られました。
      話しもそこそこに変更申請したアンテナ及びタワーの周辺の環境をチェックし、
      シャックに入りました。

      実地検査までに用意をしておくものは、
        
@ 免許状
        A 無線局変更許可通知書
        B 無線検査簿
        C 電波法令集(期限内のもの)
        D 無線従事者免許
        E 接地設備及び避雷設備
        F ダミーロード

        
G アマチュア局検査事前点検表 NO.1〜NO.3

        H 電波防護指針計算書

      なお、Hの書類は変更代行検査官の藤原氏に渡します。
         

     いよいよ実地検査です。

      まず持参されたバード43の通過型SWR計をセットし、
書類の検査から始まりました。

      問題なく確認されました。

      当然ですが
時計や業務日誌の備え付けなどチェックされます。

      そしてアースの結線及び経路の確認、申請書に基づきエキサイター(無線機)、
      リニア・アンプの確認、再度アンテナ、タワーの確認をしました。
(確認検査)
      こちらも問題なく確認されました。

      次に終段入力・出力の
測定検査です。
      アマチュア局検査事前点検表 NO.2 を参照し、新たな用紙に検査官が変更申請した
      周波数すべてをひとつひとつ指定し、A1Aで送信をして(もちろん終端はダミーロード)、
      終段の電流・電圧・出力を確認・記入をしていきます。
      変更申請どおりの値の範囲にあり測定検査も合格しました。

      検査の最後は
実通検査です。
      これは変更申請したどの周波数、バンド、モードでもいいのですが、実際に申請した出力で
      他局との交信を検査官の前で行わなければなりません。

      この日は平日の昼間ということもあり、7MHzのSSBでさえCQを出している局が見つかりません。
      他局との交信が終わりそうな局をやっと見つけ、ブレークを入れ相手局を呼び出しコール・ サイン
      の確認、レポートの交換、双方のQTHの確認、名前を送り交信が成立しました。
      相手していただいた局には、「実はこの交信は1kwの変更検査の実通検査です」ということを告げ、
      交信のお礼を述べ交信を終了しました。
     
      もちろんこの交信は検査官である藤原氏の前で行い、実通検査の書類の必要事項に記入 しました。
      (交信日時・周波数・相手局のコールサイン・信号強度など)

      これで
変更検査は終了です。
      検査に関わる所要時間は、約1時間と少々でした。

      無事に問題もなく変更検査の実地検査が終わりました。
 
      これら本日の変更実地検査データを藤原氏が持ち帰り整理し、関東総合通信局へ提出に必要な
      書類を(株)FTI社が作成して当局に送ってきますので、他の必要書類とともに関東総合通信局に
      送ります。