Try to 160m Band  

                   2005-2006 season

2004-2005年はシャント・フィード・アンテナ+8エンティティーのNEWを得、DXCCを13エンティティ
ーに延ばし、こんないかさま仮設アンテナでウラル山脈越えも出来ました。
しかし、ここまでが限界!エレメントはともかくアースはタワーの直アースにしか取っておらず、飛び・耳
には多くの改善が必要で今後の課題となりました。

そこで2005-2006年バージョンはもう少し手を入れ少しでもまともなアンテナにすることにしました。
今のシャント・フィード・アンテナに足りないものは、アースの強化とわかっていますが、狭い敷地では
思い通りのラジアルを引き回せません。
いろいろと文献や仲間からの助言、インターネット等の情報を収集し思い切って今シーズンは変形1/4
スローパー
を張ってみようと決めました。

最初に2mmのIV線を40m用意し、エレメントを同軸の芯線、網線をタワー最上部に接続します。
ものは試しと約40度方向に斜めにエレメントを張り、いわゆる通常の1/4スローパーでSWRを計って
みたら何と無限大!、だいぶ高い周波数のほうに同調していたためあきらめ、当初の予定通り変形
1/4スローパー
にしました。
エレメントの引き回しは簡単で、タワーのケーブルガイドを利用しエレメントを30−40cm水平に出し
そこから垂直に下ろし、地上高約2mのところで水平・横方向にエレメントを張りました。
(隣の駐車場の柵に材木で嵩上げして高さを確保)

ここからがツボで、SWRの調整をタワーから垂直に下ろしたエレメントをタワーに近づけたり離したり
してSWRを落としていきます。ここでエレメントは切ったり延ばしたりしないで、あくまでもタワーとの
距離、水平部の地上高の調整で同調を取るのがコツということでした…が。

しかし、どうやってもSWR2.1以下にならず2.1MHzあたりに1.7で同調しています。やはりSWR
は2以下、1.5程度に持って行きたいので、だめもとで延ばしてはいけないという諸先輩のアドバイス
を破り2m程エレメントを繋ぎ長くしました。
周波数を1.820MHzに合わせ、祈る思いでSWRを計ると1.7! タワーとのエレメントの間隔を微
調整したら1.5まで追い込むことが出来ました!
これなら何とかアンテナとして電波を出せるようになります。

さあこれからは実践です。電波がどのくらい飛ぶか?聞こえるか?です。
成果は上々で、変形1/4スローパーというけっして格好のいいアンテナではありませんが、何と言って
フルサイズです!北欧のSM、OH、バルト3国のLYともQSO出来ました。

同時に成果が上がりましたが宿題も出来ました。
送受信を変形1/4スローパー1本で行っているため、受信時にノイズを多く拾い弱い信号が埋もれてし
まうため、S/Nの改善のための受信専用のアンテナが必要です。
もう一つは自宅の給湯器の電源が500W以上で送信すると落ちてしまいますので、こちらも対策が必
要です。
2006-2007年シーズンに向けて改善していこうと思います。

高圧電流が流れるので手の届かない高さに 駐車場の柵に木杭を打ち込み嵩上げ
自転車のチューブを利用してたわみ調整 終端から見るとこんな感じ

変形1/4スローパーの全景(格好悪いけどそこそこ飛びます!)