
BOOSTER-AROSからLOGGERにデーターを変換ができましたので、
ご報告いたします。
BOOSTER-AROSの完全WINDOWS対応版を待っていたのですが、なかなか開発されな
いため、将来的な不安を考えて話題のLOGGERに移行することに決断をいたしました。
1.まず準備として、BOOSTER-AROSのデータを変換するために、HAMLOGのHOMEPA
GEからBATOTXTをダウンロードしておきます。このプログラムは、BOOSTER-AROSか
らテキスト形式及びHAMLOG(HAMLOG.DBS,HAMLOG.DBR)に変換するプロ
グラムです。
2.このプログラムを使って、BOOSTER-AROSのデータをテキスト形式に変換します。
MS−DOS上から、書式は、 BATOTXT T B:\M1-ALL.BA2 A:\ です。M1-ALL.BA
は、AROSの無線業務日誌データ本体です。(詳しくは、BATOTXTのテキストをお読みく
ださい)
3.出力されたテキスト形式のデータをマイクロソフトEXCELで読み込みます。
ファイルを指定すると、テキストファイルウィザードが起動します。「元のデータ形式」を「ス
ペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ」にチェックを入れ次に
進みます。
「データのプレビュー」で区切りをします。最初の連番の数字とコールサインの間に区切り
を入れます。次に西暦と月、日、時、分、JSTまたはUTC、バンド、モード、RST(S)、RST
(R)、QRA、RMKS、QSL(R)、QSL(S)、J、QTH、USERに区切りを入れます。余分な
区切りは、消してください。ここで注意をすることは、区切りはデータの頭に入れることです。
そして、「完了」をクリックしてください。
4.これから、読み込んだデータの配置を変更し、変換に必要な形に成形していきます。
まず、必要のないデータ行を削除します。また、漢字、カタカナは変換できないので削除す
るかローマ字に変換しておきます。
最初に通し番号を削除します。次に年、月、日、時、分の成形です。頭に「0」があると省略
されていますので、「列」(年、月、日、時、分)を指定し、「セルの書式設定」で「表示形式」の
「ユーザー定義」で「種類」を「00」とします。
年、月、日を yy/mm/dd の形式にします。まず、作業用として列を2行挿入しておきます。
作業用のセルを指定し、「挿入」→「関数」から「文字列操作」→「CONCATENATE]を使い
「文字列1」に年の列、「文字列2」に「/」、「文字列3」に月の列、「文字列4」に「/」、「文字
列5」に日の列を指定し「OK」をクリックします。書式は、=CONCATENATE(D1:D10,“/“,E1:
E10,“/“,F1:F10) です。セルの右下をドラッグしてデータの列の最後で離します。(連続データ)
作成されたデータは、書式を含んでいますので、作業列をコピーし作業用の2列目に「形式を
選択して貼り付け」から「値」を選択して貼り付けます。その後、作業用の書式を含んだ1列目、
年、月、日を削除します。しかし、何故かは分かりませんが、書式で yy/mm/dd を指定しても
頭の「0」が表示されずダブルクリックすると表示されるようになります。(かなりのデータをダブ
ルクリックしたのでダブルクリックが上手になりました、、、hi)ほかに方法があるのかもしれま
せん。各自で試されてください。時間も「DATE」と同じ要領で、作業列を2列作り、CONCATE
NATE で「HH:MM」に結合させます。次のJSTまたはUTCは列を削除します。
BANDは、モードの後に行います。AROSの場合モードは、1字ですので「編集」→ 「検索」
→「置換」で「S」の場合は「SSB」、「C」は「CW」に置き換えます。そして、データの並び替えを
「最優先されるキー」をモードの列を指定し行います。「CW」「SSB」の順にデータが並び替わっ
ているのでBANDの周波数を変換に対応するように置き換えます。例えば14MHzの場合には、
CWは、「14.000」SSBの場合は、「14.195」のように置き換えます。
QSL(R)、QSL(S)は、ADIFが要求するデータの順序が逆なので、QS L(S)、QSL(R)
の順序に列を入れ替えます。そして、先ほどの「検索」「置換」を使って「1」は「Y」に、「0」は「空
白」に置き換えます。
QSLの送付方法の列は、削除します。また、「QTH」「USER」の列も削除します。「QTH」は、
LOGGERにインポートの際、プリフィクスからエンティティーを判断するので削除しておきます。
これで、変換に必要なデータの成形が完了です。次に読み込みに必要とされるフィールドの成
形です。
5.読み込みに必要なフィールドは、18フィールドです。先ほど成形したデータを、「CALL,スペース,
14.195,SSB,59,59,QRA,RMKS,スペース,QSL(S),QSL(R),スペース,スペース,スペース,スペース,スペース
,yy/mm/dd,hh:mm の順番でAからRの列に並べて、「log.asc」というファイル名でCSV形式で
保存し、これをADIF変換ソフトでADI形式に変換します。
ADIF変換ソフトASC2DIFを使用しますが、当初、KH2Dのホームページからダウンロード
出来たようですが、当局が変換を試みようとしたときには、見あたらなかったので、友人から
送っていただきました。(その後のソフトの入手方法は分からない)
ASC2ADF.EXEと同じフォルダーにCSV形式で保存した、los.ascをコピーし「Chose DA
TE Format」を「YY-DD-MM」に、「Chose BAND Format」を「MHz」に指定し、「Start」をクリ
ックします。「log.adi」と「bad.adi」が出力され、「bad.adi」をエディターソフトで開くと不具合のあ
るデータが書き込まれているので修正します。当局は不具合は出力されなかった。(デュープ
データがあっただけ)
6.あとは、LOGGERを起動させて「Utility」→「INPORT」で読み込ませる。LOGGERの詳し
い使用の方法については、JR9OPJのホームページをご覧ください。
LOGGERは、プリフィクスからエンティティーを判断しているので、当局の場合は、「1S,
3D2/,Uzone,4W6,DL,FO/,HK0/S,JD1/,KH,OK,R1F,VK9/,VP8/
,W,ZK1/」のエンティティーを後から修正しました。
7.これらの作業については、自己の責任において実施してください。また、変換ソフトの開発、
LOGGERの詳しい解説、ADIF変換ソフトASC2DIFの送付など、多くの方の協力で、データ
の変換が成功したことに感謝いたします。
de JE1LFX(2002.07.22)